2005年5月30日 (月曜日)

第57回IWCウルサン会議始まる

今年も日本・ノルウェーをはじめとした自国の文化を愛し、科学的な調査結果を武器に、アメリカをはじめとした環境保護とか動物愛護などという金集めの看板を掲げているにすぎない連中を相手に戦う国際会議、「国際捕鯨委員会(IWC)」がいよいよ始まります。

5月30日から6月12日まで科学委員会が開かれ、各専門家の意見がまとめられた後、6月19日から24日までの年次総会にて激しい議論が展開されます。今年は韓国のウルサン市での開催です。韓国はここ数年、反捕鯨国の立場を取ってきましたが、今回の開催都市であるウルサンは古くから鯨文化の伝統を持っている地域でもあり、今年の動向が注目されます。また日本政府は南極海での調査捕鯨でミンククジラの捕獲数を増やし、大型のザトウクジラとナガスクジラの2種も捕獲する計画を発表しており、既にオーストラリアからの反発のニュースも飛び出してきています。

よく勘違いされる方が多いのですが、IWCで鯨の食文化に関して取り上げられることはほとんどありません。ここ十数年のIWCの議論は「鯨の繁殖の妨げにならないよう捕鯨頭数を管理・制限し、無駄のない活用をすれば商業捕鯨を再開できる」とする捕鯨推進国と、「鯨を殺してはいけないから捕鯨はやめなさい」と主張する反捕鯨国の不毛な議論が続いています。これはもう大人のやる話し合いではありません。科学者がカルト宗教信者の戯言に付き合っているようなものです。

だいたい「どうして鯨を殺してはいけないか」を反捕鯨国は科学的に提示したことは一度もない。過去のIWC科学委員会にて提唱した「改定管理方式」を、IWC総会でアメリカをはじめとした反捕鯨国が拒否し、「科学的な議論をする場で感情論が優先されるのは理解できない!」と科学委員会の責任者が憤慨し、辞任した事件もありました。この方は当時の科学小委員会議長であったフィリップ・ハモンド博士で、国論が反捕鯨のイギリス人です。

鯨を食べたい人もそうでない人も、今までとは見方を変えてIWCウルサン会議に興味を持っていただけると私としては嬉しいですね。

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2005年2月20日 (日曜日)

ナショナリズム

随分久しぶりの投稿ではありますが、今日はまじめな話を。
今日(2/20)の中日新聞朝刊の社説ご覧になりましたか?

「改憲を論議する環境」
http://www.chunichi.co.jp/00/sha/20050220/col_____sha_____000.shtml


これを読んで「ようやくマスメディアが的確なことを書いてくれた」と思い、日本の報道関係者が腐りきっていないことに少し安堵しました。
特に共感したのは次の部分。

 さらに警戒すべきは、中国、北朝鮮などに対するここ数年のナショナリズムの高まりです。

 歴史、伝統を恣意(しい)的につまみ食いしたり、感情的な排外主義を声高に唱える政治家の人気が高く、異論を唱えにくい社会の雰囲気が生まれています。

 武器を携行した自衛隊の海外派遣にも多くの国民はさしたる抵抗感を覚えなくなりました。

 軍事機密の範囲を拡大した自衛隊法改正、「人権保護」の名により言論、報道の自由を制約する個人情報保護法の制定や人権擁護法案の国会再提出計画など、国民の目と耳をふさごうとする動きが盛んです。

 “やさしい顔のファシズム”との評さえある、このような環境は、冷静であることが必要な憲法改正論議にはふさわしくありません。


やさしい顔のファシズム”。言い得てるなぁと思います。
私は日本という国が好きですし、外国文化より日本文化を掘り下げることに大変興味があります。ですから、自国を愛するという気持ち“愛国心”を持つということは大事なことだと思います。
しかし、ここ1・2年のナショナリストは“愛国心”を、“他国家を見下す心”或いは“異文化を認めない心”としてしか取り扱っていない気がするのです。

先ほども書きましたが、私は日本が好きです。ですが、今のナショナリズムには全く共感できません。
逆にもし、あなたが今のナショナリズムに共感を覚えているというのなら、茶色の朝』をぜひ読んでください。
その甘い考えが、いつか我々の社会・人生を狂わせていくか、よく分かると思います。


社説本文にもあるとおり、多くの政治家やメディアはもちろん、有名な作家・学者も“やさしい顔のファシズム”に冒されています。
日本人は現在の状況が『如何に異常であるか』を認識し、選挙など有効に国民の意思が反映される場で政府を牽制していく必要があるのではないでしょうか?

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